スペイン語で15分間、日本とメキシコの政治をプレゼンテーション。先生と20人のクラスメイトの前で、一人で。大学に入るまでスペイン語に触れたことすらなかった学生が、3年後にはメキシコの大学の教室に立っていました。留学先の学費は全額免除で、月8万円の奨学金も出ています。
もともと英語で勝負する代わりに、「全員が同じスタートラインに立てる」スペイン語を選んだそうです。奨学金テストには一度落ちていますが、そこから巻き返して合格しました。
今回お話を聞いたのは、スペイン語という選択でメキシコ留学の道を切り開いた陽向さんです。(2026年3月取材)
「苦手を避けるんじゃなく、勝てる場所を選んだ」
加藤陽向さん
- 留学先: UDLAP/ラスアメリカス・プエブラ大学(メキシコ・プエブラ州)
- 日本の大学: 関西外国語大学 外国語学部スペイン語学科
- 留学形態: 交換留学(約10ヶ月)
- 出身: 新潟県生まれ、大阪府育ち
- 学年: 大学3年(インタビュー当時)
陽向さんに、スペイン語を選んだ理由、奨学金の仕組みと勝ち取り方、月10万円のメキシコ生活、授業スタイル、治安の実態、寮生活と友人関係、そして留学を通じて変わったことまで聞きました。
スペイン語という選択
英語の伸びに限界を感じていた
陽向さんがスペイン語を選んだ出発点は、英語への苦手意識でした。
中学時代、担任の先生が英語教師で3年間ずっと一緒だったそうです。「人としても本当に良い先生だった」という陽向さんは、その先生の影響で英語を頑張り続けました。ただ、ネイティブや幼少期から英語をやっている同級生と比べると、伸びを実感しにくかったとのこと。
高校でも英語の勉強は続け、関西外国語大学の入試では英語が最も必要だったため「英語は一番勉強しました」と話しています。ただ、将来のキャリアを考えたときに、英語で勝負するのとは別の道があるのではと考え始めました。
英語を喋れる人は日本でも近年どんどん増えてきてるなって感じるんですけど、スペイン語は実際増えてきてはいても、やっぱり母数が少ないんです。
大体の人は大学からスペイン語を始めるので、小学校や中学校からやってる人は少ないと思うんですよ。同じレベルからスタートできるなと思って、僕はスペイン語を選びました。
苦手な英語で勝負するのではなく、全員が同じスタートラインに立てるスペイン語で勝負する。そう考えてスペイン語学科を選んだそうです。
スペイン語ひとつで20以上の国に通じる
「同じスタートライン」だけが理由ではありませんでした。
スペイン語は4億人以上が母語とする言語で、公用語として使われている国は21カ国。スペインやメキシコだけでなく、アルゼンチンをはじめ南米のほぼすべての国で通じます。
南米とかは日本と比べたら資源が豊富じゃないですか。今どんどん国自体も成長してきて、将来性があるなと思って。
中国語もいいなと思ったんですけど、中国語だとやっぱり中国でしか使えない。僕は幅広いところで活躍してみたいなと思ってスペイン語にしました。
グローバルに働きたいと思ったきっかけを聞くと、「めっちゃ単純なんですけど、やっぱりかっこいいなと思って」と笑っていました。


関西外国語大学の奨学金で実現したメキシコ留学
全教科平均80点以上が受験の条件
陽向さんにとって、長期の留学には奨学金が欠かせませんでした。
家庭的に裕福なほうでもないんで、海外の大学に行きたいけどやっぱり高いじゃないですか。できるだけ負担かけないように行こうとして。
関西外国語大学を選んだ最大の理由は、スペイン語圏への留学に使える奨学金制度が充実していたことです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 全教科の平均80点以上 |
| 選考方法 | 筆記テスト+面接 |
| テスト内容 | スペイン語(長文・単語)、スペイン・中南米の歴史、時事問題 |
| 面接 | スペイン人・日本人・ネイティブの先生の前でスペイン語と日本語で実施 |
| 免除内容 | 留学先の学費全額免除 |
| 日本学生支援機構(JASSO) | 月8万円支給(返済不要) |
| 学年の扱い | 休学不要(留学中も学年が進む) |
※ 英語圏への留学はTOEFL(英語力を測る国際テスト)550点を3回平均で取る必要がありますが、スペイン語圏は外部テスト不要です。
テストではスペイン語の語学力に加え、スペインや中南米の歴史、時事問題も出題されます。陽向さんが受けたときは「メキシコの大統領がちょうど1〜2ヶ月前に変わって、『メキシコの大統領の名前は何ですか』みたいな問題が出た」そうです。
テストは年2回、春派遣と秋派遣の前に実施されます。平均80点以上を維持していれば何度でも挑戦できる仕組みです。なお、平均90点以上でほぼ全額免除になる上位制度もありますが、該当者はほとんどいないとのことでした。
1回目は不合格、悔しさがバネになった
入学1年目、陽向さんは「一番上のコースには入れたんですけど、その中で真ん中ぐらいでいいかなってぐらいでした」と振り返ります。留学への意識が変わったのは2年生になってからでした。
2年生の春学期に初めて奨学金テストを受験。結果は不合格。
1回目は歴史の勉強を全くしなくて、落ちました。
それがすごい悔しくて、そこからめっちゃやる気が湧いたんです。夏休みは毎日勉強しようと思って、そこからモチベが上がって一層勉強するようになって。
夏休みに猛勉強し、2年生の秋学期に再チャレンジして合格。翌年の8月にメキシコへ出発しました。留学中も学年は進むため、帰国後はそのまま4年生に進級できます。
奨学金がなくても留学自体は可能ですが、その場合は短期の語学留学が中心になるそうです。「交換留学なんでスペイン語でやりたいことを学べるんですけど、自分でお金を払っていく場合はスペインに3ヶ月間とか、向こうでスペイン語を学ぶっていう形になる」とのこと。
交換留学では現地で好きな教科を履修できますが、自費の語学留学ではスペイン語を学ぶことに限られます。
親御さんも「奨学金がなかったら10ヶ月は家計的にきついんで、『短期だったら頑張るよ』とは言われてました」と話していました。奨学金の合格が、10ヶ月の交換留学を可能にした鍵でした。
留学手続きでは、大学の留学部門が日本とメキシコの大学間のやりとりを担当してくれたそうです。ビザの取得やメキシコの大学への書類提出は自分で行いましたが、ARC3(アークスリー)という会社が大使館への手続きや書類確認をサポート。ARC3は大学内にも専用部署があり、直接相談できる体制が整っていたとのことでした。


スペインではなくメキシコを選んだ理由
奨学金テストに合格した後、陽向さんに提示された選択肢はスペインとメキシコの2カ国でした。迷いはなかったそうです。
僕は車がすごい好きで、メキシコは車の工場がすごい有名なんです。ニッサンとかトヨタとか、BMWとかシボレーとか、有名な車メーカーの工場がメキシコにたくさんあって。将来そういう車の業界で働きたいなって思ったのが、メキシコを選んだ理由ですね。
アメリカと陸続きという地理的条件から、メキシコには日本やヨーロッパの自動車メーカーの工場が数多くあります。「一番の理由としては車。二番目にお金ですかね」と話す陽向さん。生活費の面でもメキシコの方が現実的だったようです。
生活費はスペインだとユーロじゃないですか。ユーロはすごい高いんで、それもありましたね。メキシコはペソで、物価は大体日本と同じぐらいか若干安いぐらいなんで、生活面も考えてっていうのもあります。
治安について聞くと、「正直、海外なんで日本と比べたらどこも一緒かなっていうのはちょっとあって」と率直な答え。メキシコの方が治安は悪いとされていますが、あまり気にしなかったようです。
親御さんの反応は分かれました。お父さんはメキシコに旅行で行ったことがあり好意的だった一方、お母さんは「応援はしてくれてたんですけど、やっぱり治安がすごい怖いって言ってました」とのこと。留学前には、奨学金でいくらもらえるか、奨学金を含めないでどれくらいお金がかかるのかを家族で話し合ったそうです。
月10万円のメキシコ生活
遊びに行かなければ8万円で足りる
メキシコでの月々の生活費を聞きました。
| 項目 | 月額(目安) |
|---|---|
| 寮費 | 約5万円(学期ごとの一括払いを月割り) |
| 食費・日用品 | 約4万円 |
| 交通費(タクシー中心) | 5,000〜7,000円 |
| 通信費(テルセル〈現地大手キャリア〉SIM・7GB) | 約1,800円 |
| 合計 | 約10万円 |
※ 金額はすべて陽向さんの体感ベースです。
JASSOから毎月8万円支給されるんですけど、いろんなところに遊びに行かなかったら絶対8万円は使わないです。
寮費は別途一括で支払っていますが、日々の生活費はJASSOの支給額でおおむねまかなえているようです。親からの仕送りは「いらないって言ってる」そうですが、冬休みの出費がかさんだときなど本当に足りない場面では助けてもらうこともあるとのことでした。


メキシコ料理と市場での買い物
食事面は心配なかったようです。
メキシコ料理は日本人にとってめっちゃいいなと思ってて。すごい日本人の口に合うと思います。
料理が好きだという陽向さん。自炊が7割、外食が3割です。
食材の調達先として重宝しているのが「メルカド」と呼ばれる市場。野菜や肉、魚などがスーパーよりかなり安く手に入ります。「スーパーで玉ねぎやニンジンを買うと1キロで35ペソ(約350円)、メルカドだと20ペソ(約200円)」と具体的な価格差を教えてくれました。
外食もリーズナブルで、「日本だと1個600〜800円ぐらいするようなタコスが200〜250円ぐらいで食べられる」そうです。ただ、ZARAのようなブランドは日本とほとんど同じ値段か若干高いぐらいとのことでした。
銀行口座は作らず、日本のカードで
現地のSIMカードは、テルセルというメキシコの大手通信会社のものを使用。月1,800円・7GBのプランで、寮や大学のWi-Fiがあるため普段は十分だそうです。
現地で銀行口座は開設せず、日本のクレジットカードで決済しています。現金が必要なときは現地のATMで引き出すスタイル。手数料はかかりますが、「便利なんでしょうがないかな」と割り切っていました。
UDLAPでの授業
20人の教室で、毎回ディスカッション
UDLAPの授業は、日本の大学とはかなり雰囲気が違うようです。
大きな講義室で100人以上が聞くような形式はほとんどなく、1クラスの生徒数は20人程度。授業中のトイレも自由で、「もうバンバン行くし」と陽向さんは笑います。日本と比べて積極的に発言する学生が多く、聞く時間と話す時間の比率は7:3から8:2ぐらいだそうです。
教授との距離も近いと感じているようでした。
日本だと教授が喋ってる間に生徒が発言することってなかなかないじゃないですか。だいたい話が終わってから「質問ありますか」みたいな。
でもこっちでは話してる最中に「これはこういう意味じゃないんですか」って言っても、丁寧に答えてくれるんで、距離は近いと思います。
これはどのクラスでも当たり前の光景だそうです。
交換留学では好きな教科を選べるため、陽向さんは自分が学びたかったネゴシエーション(交渉学)を履修しています。日本のスペイン語学科ではスペイン語そのものを学ぶ形ですが、メキシコではスペイン語を使って専門科目を学ぶスタイル。これが交換留学と語学留学の大きな違いでもあります。


課題は「やった前提」で進む
課題のスタイルも日本とは異なります。
日本だとテキストのここからここまでやってこいっていうイメージがあるんですけど、そういうのは全くなくて、先生はやってる前提で喋ってるんです。
2時間の映画を事前に観て感想を次の授業で話し、そのままグループワークに入る。人間の行動学の授業では、3人にインタビューして質問と回答を証拠付き(WhatsApp〈海外で広く使われるメッセージアプリ〉のやりとりなど)で提出する800〜1,500字のレポートが課されました。
前の学期には、日本とメキシコの政治を比較するプレゼンテーションを一人でスペイン語で15分間、20人と先生の前で行ったそうです。政治の比較や地方自治といった専門用語をスペイン語で扱う必要があり、「単語がすごい難しくて。そこが一番難しかったですね」と振り返っていました。
テストは毎授業の小テストに加え、月1回のやや大きめのテスト、学期末には期末試験や最終レポートがあります。課題の頻度は2週間に1回ぐらいとのことでした。
スペイン語の壁と乗り越え方
陽向さんはスペイン語を大学入学時にゼロから始めました。英語とスペイン語はラテン語をルーツに持つため似ている部分が多く、習得のスピードは速かったそうです。大学の授業も進度が速く、1週間で現在形、2ヶ月目で過去形、3ヶ月目で未来形と進み、1年生の終わりには基礎文法をすべて終えていました。
ただ、メキシコに来て最初に感じた壁は、スペインのスペイン語とメキシコのスペイン語の違い。「僕が学んでたのはスペインのスペイン語だったんで、だいぶ違うなっていうのはありました」。今も苦労しているのは男性名詞と女性名詞の区別で、英語にはない概念のため「正直今もしんどいです」と笑います。
さらに、スペイン語の動詞には6種類の活用形があります。
例えば「アブラール」が「話す」っていう意味で、僕が話すなら「アブロ」、あなたが話してるなら「アブラス」になるんですよ。喋るときにその活用形を間違えたりしますね。
日常会話は問題なくこなせるレベルですが、アカデミックな内容になると難しいとのこと。ただ、「先生は英語も喋れる方が多いんで、わからないときは英語で聞いたりしてます」と、スペイン語だけで乗り切る必要はないようです。
日本にいたときのスピーキング力は「全然つかなかった」そうですが、大学の授業以外でも自分から機会を作っていました。大阪で開かれていたスペイン語でサッカーをするグループに参加したり、難波のカフェでバイトをして外国人のお客さんと英語やスペイン語で話したり。「授業と外部のやつとバイト、大体その3つですね」と話していました。
メキシコの治安
プエブラは安全、でも10キロ先では
メキシコの治安について、陽向さんに詳しく聞きました。
UDLAPがあるプエブラ州は、メキシコの中でも比較的安全とされている地域です。ただ、「安全」の基準は日本とは異なります。
僕がいるプエブラ州の大学の周辺では特に変わったことはなかったんですけど、大学から10キロくらい行った場所のショッピングモールの前では車が燃やされたりとか、ガソリンスタンドが燃やされたり、人が殺されたりとかは色々ありました。
インタビューの1週間前には、メキシコのカルテル(麻薬組織)のボスがグアダラハラ(メキシコ第2の都市)で殺害される事件が起き、プエブラでも学校が休校に。「家から出ないでくださいって言われてましたね」。
メキシコの他の都市ではさらに緊迫した体験も。
グアダラハラでホステルのボランティアをしてた時に、みんなでフットサルしに行こうってなったんですよ。
6人で行く予定だったんですけど、タクシーが5人乗りだったんで3人ずつで行って。
楽しくフットサルして、僕ら3人が先に帰って、残りの3人が別のタクシーで帰ったんですけど、タクシーを降りてちょっと歩いたところで後ろから銃を突きつけられて、荷物を全部投げて逃げたって言ってました。
銃を突きつけられた3人はメキシコ人。陽向さん自身ではありませんでしたが、「僕もそっちに行ってたら取られてた可能性もありました」と話しています。全員無事だったため「よかったねって話をしました」とのことでしたが、メキシコの都市部ではこうしたことが起きうる状況です。
「荷物を投げて逃げろ」
大学キャンパス内の安全は保たれています。セキュリティスタッフが多数配置されていて、セグウェイや自転車でキャンパス内を巡回。入り口(4〜5カ所)にも2〜3人が常駐し、夜中は大学の外の道路まで巡回しています。
留学前の講習では、銃を突きつけられた場合の対応も教わります。「自分のものを全部遠くに投げろと。遠くに投げて相手が拾ってる間に逃げろ」。陽向さん自身も「もう命がやっぱり一番大事なんで」と話していました。
到着して最初の1週間は、メキシコ人の友達と屋台に行っただけでも夜の8〜9時の暗さが怖かったそうです。今ではその感覚もなくなったとのこと。
保険は大学の指示でAGEという保険会社に加入。大学の中に病院もあり、体調を崩した際も対応できる体制です。
寮生活と友人関係
スラングを覚えたら距離が縮まった
UDLAPのキャンパス内には4つの寮があり、陽向さんは入り口から最も近い寮を選びました。部屋はツインルームで、4部屋が1つの共有スペース(シャワー・トイレ・キッチン・ソファー・テレビ)を囲む構造。最大8人での共同生活です。
ルームメイトとの暮らしで困ったことを聞くと、「すごいダイレクトなんですけど、外国の人は体臭がちょっとあるなと思います」と率直な答え。生活リズムの違いも大きく、「メキシコはクラブとかが文化なんで、夜の3時くらいに帰ってくる時もあって」。寝ているときに起こさないでほしい、とは常に思っているそうです。


友人関係は寮を起点に広がっていきました。
共同生活をするので自己紹介から始まって、日本人の友達もいるんで、その友達のルームメイトとも喋って、そこからどんどん広がっていきます。
仲良くなるコツを聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
悪口を学んで相手に言ったりしたら、僕らからしても外国人が「アホ」とか言ったら「何言ってるんや」って笑うじゃないですか。嫌な気持ちにはならない。そういうのが一番距離が縮まったなと思います。
大学にはフランス、イギリス、アメリカなど各国からの留学生もいて、留学生同士でメキシコの各地を訪れるグループもあります。現地の人とつながるなら寮や授業が一番で、「一番知り合うのはメキシコ人だと思います」とのこと。
差別について聞くと、大学内で感じたことはないものの、街では「中国人って言われることは多いですね」という場面があるそうです。「日本人だよって言ったらごめんねって言われるときもあるし、バカにしてくるような感じのときもある」。頻度は「たまに」程度。
ホームシックはほとんどなく、日本食が恋しくなったり一人の空間が欲しいと感じることはあったものの、家族に会いたいという気持ちは「そんなに大きくはなかった」とのことでした。
長期休暇の過ごし方には注意が必要です。冬休み(約1ヶ月)は大学自体が休みになり寮が閉鎖されるため、別の場所で過ごす必要があります。陽向さんはドミニカ共和国に行きましたが、その分出費がかさみました。寮閉鎖期間の滞在先と費用は、事前に想定しておいたほうがよさそうです。
留学で変わったこと、これからのこと
周りを気にしなくなった
留学を通じて一番変わったことを聞くと、こんな答えが返ってきました。
日本にいるときからあまり周りは気にしてなかったんですけど、こっちに来てから余計に、周りはもう別にどうでもいいかなって思うようになりましたね。別にどう思われてもいいかなって。
文化の違いに最初はストレスを感じることもあったそうです。友達が電話している間も周りがお構いなしに大声で話す、許可なく他人のものを使う。「初めの頃はすごいストレスだったんですけど、慣れましたし、僕もちょっとだけ同じことをするようになりました」。
「もしかしたら、気にしなさすぎるのは悪い面もあるかもしれないですけど」とも付け加えていました。
車の業界か、日本の良さを伝える仕事か
卒業後のキャリアについては、2つの方向性を考えているそうです。
せっかくメキシコに来たんで、車の会社に入りたいなっていうのはあるんですけど、もう一つ変わったのは日本の良さに気づいたことで。日本の良さを外国の人にもっと知ってほしいなっていうので、JALとか観光系の会社もいいなと思ってます。
日本で働きたい気持ちが基本にありつつ、「駐在で何年か外国にいるっていうのはかっこいいなと思います」とも話していました。
これから留学する人へ
最後にメッセージを聞きました。
留学に行く前の思い出づくりはしておいたほうがいいかなと思います。めっちゃ寂しいんで。
もうひとつ挙げていたのは、「サボらないこと」。
今の僕が留学に来たとしたら、もっと初めから頑張ってたなと思ってて。車に興味があるって初めから決まってるんだったら、近くに日産の工場とかあるんですよ。そこに行って話を聞くだけでも勉強になるなと思って。やりたいことをもっとできたなっていうのは、ちょっと後悔してるところですね。
陽向さんのメキシコ留学は2026年5〜6月頃まで続きます。近くにある日産の工場が気になりつつ、残りの時間の使い方を考えているところでした。








