コミュニティカレッジからアメリカの4年制大学に編入する方法──3人の経験者が語るリアルな道のり

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アメリカの大学に留学したい。でも学費が高すぎる。英語のスコアも足りない。──そんな壁にぶつかったとき、選択肢のひとつになるのがコミュニティカレッジ(コミカレ)経由で4年制大学に編入するというルートです。

コミカレとは、アメリカの2年制公立大学のこと。学費が4年制大学の3分の1〜半分程度で済み、入学に必要な英語スコアも低めに設定されているケースが多いため、留学のハードルを下げる選択肢として知られています。2年間学んだ後、4年制大学の3年次に編入して学士号を取得するのが一般的な流れです。

ただ、「コミカレに行けば自動的に4年制に編入できる」わけではありません。GPAの維持、編入先の選定、エッセイ、費用の確保──やるべきことは多く、実態は調べてもなかなか見えてきません。

この記事では、Go Beyond Bordersでインタビューしたコミカレ経由で4年制大学に進んだ3人の経験者の声をもとに、出願から編入までの全体像をまとめました。

経験者ルート現在
Amiさんカリフォルニア州のコミカレ → 4年制大学に複数合格ギャップイヤー中
S.Tさんテキサス州のコミカレ → テキサス州の4年制大学に編入化学工学専攻、寮長
こうきさんNIC → カリフォルニア州のコミカレ(OCC) → テネシー州の4年制大学(MTSU)パイロット専攻、4年生

※2026年2月時点の情報です。出願要件・費用・制度は変更される可能性があるため、最新情報は各大学の公式サイトでご確認ください。

目次

コミュニティカレッジ(コミカレ)とは?──4年制大学との違い

コミュニティカレッジ(Community College)は、アメリカ各州が運営する2年制の公立教育機関です。日本でいう短大に近いイメージですが、性質はかなり異なります。最大の特徴は、2年間の学業を終えた後に4年制大学の3年次に編入して学士号を取得できる点です。

項目コミュニティカレッジ4年制大学
修業年数2年(準学士号)4年(学士号)
学費(留学生)年間80〜150万円程度年間200〜400万円以上
入学の英語要件TOEFL 45〜67点程度TOEFL 61〜100点以上
入学難易度比較的低い大学によって大きく異なる
卒業後の選択肢4年制大学への編入 or 就職就職 or 大学院進学

コミカレの最大のメリットは、学費を抑えながら4年制大学への編入を目指せる点です。最初の2年間をコミカレで過ごし、そこで取得した単位を4年制大学に移行して、3年次から編入するのが標準的なルートです。

S.Tさんの父親はかつて同年代の頃にコミカレに留学しており、「出願すれば受かるよ」とアドバイスしたそうです。実際、コミカレは4年制大学に比べて入学のハードルが低く、英語スコアさえボーダーを超えていれば合格できるケースが多いとされています。

なぜコミカレを選んだのか──3人それぞれの理由

Amiさん:「第一志望がダメだったから」

Amiさんのもともとの計画は、4年制大学に奨学金付きで直接入学することでした。しかし、奨学金の選考に必要なTOEFLスコアは100〜110点。高校2年時点のAmiさんのスコアは65点で、到底間に合わない状況だったそうです。

Amiさん

私の第1プランがそもそも4年生大学に奨学金で行くことだったので、それがまずTOEFLが取れなくて叶わなくて、コミカレに行く自体がもう第2案だったので。

コミカレを選んだ理由は3つありました。

  • 入学に必要なTOEFLスコアが4年制大学より低い(高校1年時点でクリア済み)
  • 2年間コミカレに通う方が、4年間すべて4年制大学で過ごすより学費が安い
  • 通っていた高校がカリフォルニア州のコミカレと提携していた

結果的にAmiさんはコミカレをオールAで卒業し、編入先の4年制大学にも複数合格しています。

S.Tさん:「共通テスト後に急遽決めた」

S.Tさんは、共通テスト後に留学を決意しました。共通テストの結果は志望大学のボーダーライン付近。二次試験の準備もできていない中、「日本にいても甘える未来しか見えない」と感じたことがきっかけだったそうです。

父親がコミカレ留学の経験者だったため、留学という選択肢が自然に浮上。コミカレを選ぶ際の条件は3つでした。

  • 安いこと
  • 日本人が少ないこと
  • 安全であること

テキサス州のコミカレがこの条件を満たしており、アメリカ国内でも環境・安全性がトップ10に入るコミカレだったそうです。1校だけに出願し、合格。共通テスト後から出願まで、わずか約3ヶ月で準備を完了させています。

こうきさん:「日本の大学が合わなかった」

こうきさんは、もともとシドニーへの交換留学を予定していましたが、コロナで中止に。その後、日本の大学に進学したものの、そこでの経験が留学への決断を後押しすることになったそうです。

こうきさん

教授と喧嘩したんですよ。僕がやりたかったことが宇宙に関係することで。いい気づきにもなったんですけど、日本の大学は合わないのかなって

高校時代のボストン研修で「海外の大学の生活」を体感していたことも大きかったとのこと。

こうきさん

海外の大学の生活ってこういうのかって、実際に行ってみないと分からない部分を発見したんですよね

NIC International College in Japan(留学準備プログラム)で1年間過ごした後、アメリカのコミカレに進学することにしました。コミカレ選びの条件は3つ。

  • NICで取った単位が移行できること
  • 寮があること
  • ロサンゼルス周辺であること

この条件に当てはまったのが、カリフォルニア州のOrange Coast College(OCC)だけだったそうです。「選んだ」というよりも「条件で1校に絞られた」という形でした。

コミカレの出願に必要なもの

3人の経験をもとに、コミカレ出願に共通して必要だったものを整理します。

必要書類詳細
高校の成績証明書英文翻訳が必要な場合あり
TOEFL or IELTSのスコアボーダーは45〜67点程度(学校による)
エッセイ志望動機が中心(1,000〜2,000ワード程度)
健康診断・予防接種の記録ビザ申請に必要。MMR、水痘、B型肝炎など
残高証明書留学期間の学費・生活費を賄えることの証明

エッセイの書き方──3人のアプローチ

エッセイについて、3人それぞれのアプローチがありました。

S.Tさんは父親に添削を依頼し、エージェントや学校の先生には一切頼らなかったそうです。文法は「めちゃくちゃ」だったものの、「思いをまっすぐに伝える」ことを優先し、無事合格しています。

S.Tさん

なるべく誇張もせずに。まあ多分文法や英語力はめちゃくちゃだったと思うんですけど、思いは思いっきりまっすぐに伝えようというので書いていました。

Amiさんはエッセイを自分で書き、ChatGPTで推敲。

こうきさんはアメリカ人のルームメイトに「これ、意味通じる?」と確認してもらいながら書いたそうです。こうきさんが意識したのは、ビジネスからパイロットへの専攻変更という「突っ込まれやすいポイント」から逃げずに、あえてエッセイの中心に据えること。これから書く人へのアドバイスを聞くと、はっきりとした答えが返ってきました。

こうきさん

嘘はつくな。盛らずに、ありのままを見せた方がいい

コミカレ入学に必要な英語力──TOEFLスコアの目安

コミカレの入学に必要な英語力は、**TOEFL iBTで45〜67点程度**が目安です。4年制大学が61〜100点以上を求めることが多いのに対し、コミカレは明らかにハードルが低く設定されています。

3人のスコアをまとめると以下の通りです。

スクロールできます
経験者試験スコア対策期間ボーダー
AmiさんTOEFL iBT47→65点約1年CC入学は高1時点でクリア
S.TさんTOEFL iBT81点2ヶ月64〜67点
こうきさんTOEFL ITP550点NIC経由のため基準が異なる

Amiさんの勉強法:「200周」の単語帳

Amiさんは中学時代の英語の成績が学年最下位だったそうです。そこから約3年間、毎日欠かさず英語に触れ続けたことでスコアを伸ばしました。

Amiさん

私のベストの方法は、とにかく毎日やること。最初は一回で覚えようとしていたんですけど、私は天才じゃないので無理でした。だから「単語は忘れるもの」と考え方を変えて、一日に朝昼晩の3回は単語帳を見るようにして。結果的に200周くらいはしたと思います。

S.Tさんの勉強法:2ヶ月で81点

S.Tさんは幼少期からの英語環境(父親との会話、ディズニー映画、沖縄の米軍基地周辺の環境)があり、リスニングにはもともと自信がありました。対策はスピーキングに集中しています。

  • 父親の仕事関係者との英語での実践会話
  • 映画・TED・YouTubeなど、環境を英語漬けにする
  • お風呂で自分にお題を出し、一人で英語で答える練習

最初は1日5〜6時間勉強していましたが、模擬試験でボーダーを超える手応えを得てからは3時間に減らし、1回の受験で81点を取得しています。受験料が約$245と高額なため、「模試で確信を持てるまで受けない」という判断でした。

コミカレでGPAを維持するには──3人の戦略

コミカレでの成績(GPA)は、4年制大学への編入において最も重要な要素です。GPAが高いほど、編入先の選択肢が広がり、奨学金も得やすくなります。

3人とも、GPAの維持に明確な戦略を持っていました。

全員共通:Office Hourの活用

3人が口を揃えて重要だと話していたのが、Office Hour(教授が質問を受け付ける時間)に頻繁に通うことです。

S.Tさんは、Office Hourに通い続けて教授と関係を築いた結果、テストの出題範囲を教えてもらえるようになったそうです。

S.Tさん

「今回どんなテスト出ますかね」「テストどんな内容ですかね」みたいな結構教えてくれたり。

Amiさんは授業初日に教授に「留学生で英語がまだ十分ではないが、Office Hourに必ず行く」と宣言したそうです。その姿勢が教授に伝わり、サポートを受けやすくなったとのこと。

こうきさん:Rate My Professorで教授を事前調査し、GPA 4.0を維持

こうきさんは、Rate My Professor(教授の評価サイト)を使い、履修登録前に教授の評判・難易度を確認していました。星の数と課題量の評価を見て、無理のないスケジュールを組むのがGPA維持のコツだったそうです。

また、8時間の睡眠を絶対に削らないというルールも守っていたとのこと。睡眠不足だと翌日の生産性が落ちることを実感していたためです。

結果的にこうきさんはGPA 4.0(満点)を維持。課外活動にも積極的に参加しており、その実績に確かな手応えを感じていたようです。

こうきさん

GPAも満点でしたし、課外活動も人一倍やってたんで。落ちるわけないだろうと思ってました

Amiさん:「2年間は勉強に捧げる」と決めた

Amiさんは、あえて田舎のコミカレを選び、娯楽の少ない環境に身を置きました。

Amiさん

私はもうこの2年間は勉強に捧げるって決めていて、絶対にオールAを取って卒業して、課外活動をやりまくって、エッセイを書いて、受かるという目標で行ったので、誘惑もなかったし本当にずっと勉強をしていました。

結果的に、2年間オールAで卒業しています。

コミカレから4年制大学に編入する方法──プロセスと必要書類

コミカレから4年制大学への編入は、大学によって求められるものが異なります。3人の経験をもとに、一般的に必要なものを整理します。編入に必要なもの

必要書類詳細
コミカレの成績証明書GPAが最も重視される
エッセイ志望動機+学びの方向性(3校で計6〜7本書いたケースも)
推薦状2〜4通。Office Hourで関係を築いた教授に依頼
英語スコア不要な場合が多い(コミカレでの英語科目の単位が代わりになる)

注目すべき点は、編入時にTOEFLを再受験する必要がないケースが多いことです。S.Tさんも、コミカレで英語の授業を履修していたため、編入時にTOEFLは求められませんでした。

S.Tさんの編入:3校合格、学費で決めた

S.Tさんは3校に出願し、すべてに合格しています。

出願先結果判断
テキサスA&M大学合格学費が1.5〜2倍高い → 断念
フロリダ州立大学合格奨学金がウェイトリスト → 断念
テキサス州の4年制大学合格費用が現実的 → 進学
S.Tさん

A&Mは合格しましたが、学費が進学先の大学よりも1.5〜2倍弱ぐらい高かったので、さすがに手が出せないかなと思いました。名前だけで聞いたらA&Mの方が断然有名ですが、ネームバリューだけじゃなくて、学費も結構関係しているという感じです。

両親は「払うよ」と言ってくれたそうですが、S.Tさんは「自分で返せる範囲」に収めたいと考え、学費が最も現実的な大学を選んでいます。

Amiさんの編入:5校合格、でも「心が踊らなかった」

Amiさんは5校に出願し、すべてに合格(UCLAはウェイトリスト)。しかし、合格通知を受け取っても「嬉しい」という感情が湧かなかったそうです。

Amiさん

自分で受験したはずなのに、受かっても「嬉しい」とならなくて…「今、進学していいのかな?」

さらに、狙っていた奨学金がトランプ政権の政策変更で消滅。Amiさんは即座に進学せず、ギャップイヤーを取ることを選びました。「道は一本ではない」という判断です。

こうきさんの編入:1校だけに出願して特待生合格

こうきさんは、編入先を「パイロットプログラムの効率」で選びました。RATP認定プログラム(通常1,500時間の飛行訓練が1,000時間で済む)がある大学を5校調べ、最終的にテネシー州のMTSUに絞っています。

カリフォルニアは天気が良すぎて飛行訓練の予約が取れず、フロリダは生活費が高い。消去法で残ったMTSUに出願。5校の候補がありながら出願したのは1校だけでした。

こうきさん

それで落ちたら、「パイロットはなるなよ」ってことかなと思って、吹っ切れてました

結果は合格。さらに2ヶ月後には**「あなたは特待生です」**という通知が届き、座学の授業料が免除されたそうです。もし落ちた場合は、ビジネス専攻のままUCLAに行くプランもあったとのことでした。

コミカレ留学の費用──いくらかかるのか

コミカレの学費は4年制大学と比べて大幅に安いですが、「無料」ではありません。留学生(International Student)はIn-State(州内学生)より高い学費を払うのが一般的です。

3人の費用感を、確認できた範囲でまとめます。

経験者コミカレの月額生活費住居形態食費の工夫
Amiさん7〜11万円寮(4ヶ月)→ シェアハウス100%自炊(コストコでまとめ買い)
S.Tさんほぼゼロ友人宅(格安)フードサービスの仕事で食事無料
こうきさん約16万円($1,100)4人シェアハウス自炊(鶏肉2kgまとめ買い、ブロッコリー、米)

S.Tさん:「寮長になって家賃・食費がゼロになった」

S.Tさんの費用戦略は特に印象的でした。コミカレ時代はフードサービスの仕事をして食費をゼロに。4年制大学に編入後はResident Advisor(寮長)に就任し、家賃と食費が免除されています。

バイト代と奨学金、親からの仕送りを組み合わせて学費を支払い、支出が少ないぶん貯金もできているそうです。

こうきさん:「できるだけ親には頼りたくなかった」

こうきさんは、自分の力でやりたいという思いが強かったそうです。

こうきさん

できるだけ親には補助してほしくなかったんで。自分の力でやりたいと思ってました

最初は親に出してもらったものの、生活に慣れて自分で収入を得られるようになり、奨学金も獲得。1〜2年目からは自分でやりくりできるようになっていったそうです。各段階で奨学金を獲得しています。

段階奨学金
NIC(留学準備)TOEFL評価による奨学金
OCC(コミカレ)2年目に学費半額規模の奨学金
MTSU(4年制大学)授業料免除(特待生)

GPA 4.0を維持し、課外活動(学生自治会など)にも積極的に参加したことが、奨学金の獲得に直結しています。

ただし、パイロット専攻ならではの費用も大きかったそうです。

こうきさん

フライト代は授業料と別なんですよ。2ヶ月で150万とか、普通にいきます

費用を抑えるためにできること

3人の経験から見えた、費用を抑えるための具体的な方法です。

  1. コミカレで2年→4年制で2年にする(最初の2年の学費を大幅カット)
  2. キャンパス内で働く(F-1ビザで週20時間まで可能)
  3. フードサービスの仕事に就く(食費がゼロになる)
  4. 寮長(RA)になる(家賃・食費が免除される)
  5. GPAを維持して大学の奨学金を狙う(入学後のGPAが直結する)
  6. 自炊を徹底する(外食との差額は大きい)

コミカレでの生活──想像と現実のギャップ

到着直後の壁:「英語が全然通じない」

3人とも、到着直後に「英語が思ったより通じない」という壁にぶつかっています。

Amiさんは、最初の授業で何ひとつ聞き取れなかったそうです。

Amiさん

録音しても何を言ってるかわからなかった。最初の1週間で30個の課題が出されたが、何を求められているかもわからなかった。

S.Tさんは、リスニングには自信があったものの、話そうとすると言葉が出てこないことに気づきました。

S.Tさん

頭ではこう言いたいのに口から出てこない。

こうきさんの場合は、到着初日に積極的に動いたそうです。寮を一周して友達を100人ほど作ったと話していました。

こうきさん

最初からコネクションは広げようと思ってたんで。アメリカにダイブするっていう気持ちでした

「日本から来た」と言うと、アニメや日本文化への関心が高く話題に困ることはなかったとのこと。

3人に共通しているのは、リーディングやリスニングの力と、実際に話す力には大きな差があるということです。この差は、現地で毎日英語を使う中で縮まっていったそうです。

日本人コミュニティとの距離感

Amiさんが進学したコミカレには、予想に反して20〜30人の日本人学生がいたそうです。

Amiさん

留学生向けのオフィスに集まる機会とか、ビザの手続きで最初に出会ってしまうので、友達になると縁が続く…日本人で固まっちゃったら、全然留学意味ないのになって思ったりとか。

ただし、Amiさんの場合、日本人の仲間は「明確な目標を持って自分の意志で来た人たち」だったため、お互いに良い刺激になったそうです。

S.Tさんは最初から「日本人が少ないこと」を条件にコミカレを選んでおり、英語環境に身を置くことを優先していました。

同じアメリカでも州によって全く違う

こうきさんは、カリフォルニアからテネシーに編入した際に大きなギャップを感じたそうです。

こうきさん

めちゃくちゃ感じましたね。2回カルチャーショック受けてるみたいな。ほとんど違う国みたいな感じです

カリフォルニアは移民が多く、多国籍な環境。一方、テネシーはアジア人の割合が非常に低く、珍しがられることが多かったとのこと。コミカレ時代のカリフォルニアでは治安面で困ったことがなかったそうですが、テネシーではキャンパスで銃撃事件が起きたこともあったと言います。

同じアメリカでも、州によって環境が大きく異なることがわかります。

コミカレと4年制大学の違い

S.Tさんは、コミカレから4年制大学に編入した後に意外な違いを感じたそうです。

項目コミカレ4年制大学
出席率厳しく管理される朝8時の授業に誰も来ない
ディスカッション毎週ある少ない
課題の質教科書の問題を解く「〇〇についてどう思うか?」という分析型
友達づくり少人数クラスで友達ができやすい大人数で顔を覚えにくい

経験者からのアドバイス

「逃げだと言われても、自分の選択を信じる」(S.Tさん)

S.Tさんは、共通テスト後に留学を決めたことを「逃げ」と言われた経験があるそうです。

S.Tさん

逃げたよ。けどその結果こうなったんだよ。
自分の意見としては、逃げとか言ってくるやつはまあ無視して、自分が正しいと思った選択をやっぱりし続けてほしい。

「道は一本ではない」(Amiさん)

Amiさんは、第一志望の4年制大学にTOEFLスコアが届かず、コミカレに切り替えました。さらに編入先が決まった後もギャップイヤーを選んでいます。一直線ではない進路ですが、それぞれの段階で自分で判断を重ねてきました。

Amiさん

別に第一希望じゃない道を歩んできたし…結局道は一本では絶対ないので。

「明確な目標を持って、自分に問い続ける」(こうきさん)

こうきさんは、ビジネスからパイロットに専攻を変え、カリフォルニアからテネシーに州をまたいで編入しています。4年間の中で何度も状況が変わりましたが、「帰りたいと思ったことは一度もない」と言い切っていました。

こうきさん

明確な目標を持って、自分が何をしたいか常に問い続けて。何があってもめげずに、自分の成長のためだと思って留学生活を送ってほしいです

留学中に最も成長したと感じるのは「自己解決能力」だそうです。

こうきさん

もう自分しかいないんで。どんなトラブルに巻き込まれても結局自分でやらないといけないから

「支えがあってできている」(S.Tさん)

最後にS.Tさんが強調していたのは、周囲への感謝でした。

S.Tさん

留学しているにあたって、自分の費用で留学している人もいると思うんですけど、ある程度の人は親の支援があって、誰かのサポートがあっての留学だと思うので。そこはやっぱ感謝の気持ちを忘れず、支えがあってできているんだよという気持ちを忘れずに、今できる全力を出してほしいなと思いますね。

よくある疑問(FAQ)

コミュニティカレッジ(コミカレ)とは何ですか?

コミュニティカレッジとは、アメリカ各州が運営する2年制の公立教育機関です。日本の短大に近い位置づけですが、最大の違いは卒業後に4年制大学の3年次に編入できる点です。学費は4年制大学の3分の1〜半分程度で、入学に必要な英語スコアも低めに設定されていることが多いため、留学のステップとして利用されています。

コミカレからどんな4年制大学に編入できますか?

GPAと課外活動の実績次第で、有名州立大学やトップ大学への編入も可能です。Amiさんは5校に出願しすべて合格(UCLAはウェイトリスト)、S.Tさんはテキサスの3校に合格、こうきさんはMTSUに特待生で合格しています。ただし、大学ごとに編入の受け入れ枠や条件が異なるため、早めに志望校の要件を調べておく必要があります。

コミカレの入学に必要な英語力(TOEFL)は何点ですか?

TOEFL iBTで45〜67点程度がボーダーラインとなるコミカレが多いです。S.Tさんが出願したコミカレでは64〜67点がボーダーでした。4年制大学の直接入学(TOEFL 61〜100点以上)と比べるとハードルは低めですが、入学後の授業についていくためには、スコア以上の実践的な英語力が必要になります。

コミカレの学費はいくらかかりますか?

留学生の場合、年間80〜150万円程度が目安です。4年制大学が年間200〜400万円以上かかることが多いのと比べると、大幅に安く抑えられます。ただし、学費に加えて住居費・食費・保険料などの生活費が必要です。3人の月額生活費は、最も安いS.Tさんで「ほぼゼロ」(フードサービスの仕事と友人宅での格安生活)、こうきさんで約16万円($1,100)でした。

コミカレの単位は4年制大学にすべて移行できますか?

すべてが移行できるとは限りません。特に州をまたいで編入する場合(例:カリフォルニア→テネシー)は、単位互換の条件が変わることがあります。こうきさんは、NICで取得した単位がOCCに移行できることを事前に確認してから出願しています。志望校の「Transfer Credit Policy」を確認するのが確実です。同じ州内での編入(例:カリフォルニアのコミカレ→カリフォルニアの4年制大学)の方が、単位が移行しやすい傾向にあります。

コミカレから4年制大学への編入にTOEFLの再受験は必要ですか?

不要な場合が多いです。コミカレで英語の授業を一定数履修していれば、その単位がTOEFLスコアの代わりとして認められるケースが一般的です。S.Tさんも編入時にTOEFLは求められませんでした。ただし、大学によって要件は異なるため、志望校のAdmissions(入学審査)ページで確認する必要があります。

コミカレ留学にエージェントは必要ですか?

地域によって大きく異なります。 カリフォルニア州(特にロサンゼルス周辺)は日本人留学生が比較的多く、Amiさんのコミカレにも20〜30人いたそうです。一方、S.Tさんが選んだテキサス州のコミカレでは日本人はほとんどいなかったとのこと。S.Tさんは「日本人が少ない」ことを条件にコミカレを選んでいます。英語環境を重視するなら、事前に日本人の在籍状況を調べておくのもひとつの判断材料です。

コミカレで編入のためにGPAはどのくらい必要ですか?

GPA 3.0以上が最低ライン、3.5以上で有力校への編入が現実的になります。 Amiさんは2年間オールA(GPA 4.0)で卒業し5校に合格、こうきさんもGPA 4.0を維持してMTSUに特待生で合格しています。GPAは編入の合否だけでなく、奨学金の獲得にも直結するため、できるだけ高く維持することが重要です。Office Hourの活用、Rate My Professorでの教授調査、履修計画の工夫などが有効な戦略として挙げられていました。

コミカレ留学のメリット・デメリットは?

メリットは、学費を大幅に抑えられること(4年制の3分の1〜半分)、入学の英語要件が低いこと、GPAを上げやすい環境であること、編入時にTOEFLの再受験が不要な場合が多いこと。デメリットは、最終的に4年制大学に編入できるかはGPA次第であること、希望する4年制大学に単位がすべて移行できるとは限らないこと、州をまたぐ編入では生活環境が大きく変わることがある点です。3人とも「メリットがデメリットを上回った」と話していますが、コミカレが合うかどうかは目的や状況によって異なります。

まとめ

コミカレ経由でのアメリカ大学編入は、費用を抑えながら4年制大学の学位を取得できる現実的なルートです。

3人の経験者に共通していたのは以下の点です。

  • GPAの維持が最も重要──編入先の選択肢と奨学金の両方に直結する
  • Office Hourに通い、教授との関係を築く──成績・推薦状・情報のすべてに影響する
  • 費用を抑える工夫は多い──キャンパス内の仕事、寮長制度、自炊、奨学金
  • 最初の英語の壁は避けられない──だが、時間とともに適応していく
  • 計画通りにいかなくても、道は複数ある

一方で、3人のルートも判断基準もバラバラでした。「TOEFLが足りなかったから」「共通テスト後に急遽決めたから」「日本の大学が合わなかったから」──コミカレという選択に至った理由は人それぞれです。共通しているのは、状況に応じて柔軟に判断し、自分で動いたということでした。

Go Beyond Bordersでは、この記事で紹介した3人の経験者へのインタビュー記事を公開しています。出願の詳細、GPA戦略、費用の内訳、現地での生活など、さらに詳しい体験談を掲載しています。

Go Beyond Borders インタビュー記事一覧

免責事項
  • 個人差について
    留学の費用、手続き、体験は個人によって大きく異なります。本記事に記載されている金額や手続きは一例であり、実際の費用や条件は学校・専攻・地域・時期によって変動する可能性があります。
  • 制度・法律の変更
    ビザ制度、奨学金制度、就労規則などは変更される可能性があります。本記事の情報は執筆時点のものであり、最新の情報については各機関の公式サイトや専門家にご確認ください。
  • 専門家への相談
    留学に関する重要な判断(ビザ申請、専攻選択、進路決定など)を行う際は、必ず専門家(留学エージェント、ビザ専門家、学校のアドバイザーなど)に相談することをお勧めします。
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    本記事の内容に基づいて行った判断や行動により生じた結果について、当メディアおよび執筆者は一切の責任を負いかねます。最終的な判断は読者ご自身の責任において行ってください。
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この記事を書いた人

現在、海外大学に正規留学中です。
留学をして強く感じたのは、「情報の量より、信頼できる声が大切」ということ。Go Beyond Borders は、一人でも多くの人が、自分の可能性を信じて一歩踏み出せるように。そんな想いで記事を書いています。

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